このところTwitchにて、
「オブラディン号の帰還(Return of the Obra Dinn)」
の実況配信をしておりました。
文字通りに右往左往しながらも
1月23日に何とかクリア。
やったね。
ゲームの内容をざっくりまとめると、
死体に向けて使うことで「死の瞬間」を
見ることが出来る懐中時計を用いて、
その死体の「名前」と「死因(いれば犯人も)」を
解き明かしていく推理ゲームです。
「死の瞬間」は空間になっているため、
範囲は限定されますが、
プレイヤーがうろちょろ歩き回れるようになっています。
一口に推理ゲームと言えど、
パズル要素の強いものなど様々だと思いますが、
オブラディン号の帰還に関しては「絵解き」です。
「死の瞬間」の中を歩き回ることで、
「あ、誰も見てないところで船から落ちてる。かわいそ……」
「入れ墨があるから、あそこにいた人と同一人物だ!
でもあそこにいた人の名前はまだ分かってない!」
といった情報を集めて、
推理を進めていきます。
ネタバレを見ると一発でプレイする意義が八割なくなるゲームなので、
やったことない人は自分でやってください。
俺の配信は見るな!
あれは記録&自分の作業BGMだ!
この記事も
未攻略の人間は見るんじゃないぞ。
はい、前提終わり。
以下ネタバレというか、本題です。
という訳で、オブラディン号の帰還死に様ランキング!
誰の死に様が一番良かったか決めるランキングです!
オブラディン号の帰還では、
不仲やら怪物やら階段でコケるやらで
大量の人間が死ぬのですが、
その死に様がそれぞれ「良い」んですよね。
死に顔であったり、死因であったり、
あるいはその死に到る生き様であったり……。
ゲームクリアしたばかりで記憶が新しい今のうちに、
良いなーと思った死に様を
記録しておこうと。
これがこの記事における目的です。
前述の通り、死に様には様々な要素が絡みますが、
このランキングにおける審査基準は、
俺の独断と偏見です。
俺が面白いなと思った死因、
分かりやすくてありがてぇ~と思った死、
ドラマのある死など、
かなり揺れのある審査基準でお送りいたします。
全員は無理(死んでない人もいるし)なので、1~10位まで。
それではどうぞ。
オブラディン号の帰還
死に様ランキング
10位 エドワード・スプラット
死因 恐ろしい怪物に押し潰されて死亡した。
評
名前も死因もすぐに分かりますし、
彼の絵がなければ私達はオブラ・ディン号のことが
何一つ分からなかった。
その分かりやすさ故に高得点です。
でも、彼の死を調べる度に汚い音を聞かせられるのはちょっと嫌だった。
9位 リ・ハン
死因 感電死した。
評
荷物による圧死、階段からの転落死など、
ちょいちょい「そこで死んじゃうの?」と思わせられる死因が混じる本作、
感電死もその内の一つと言えましょう。
まあ航海には危険がつきものではあるのでしょうが……大自然怖いな。
しかし、間近で見る雷が落ちて死ぬ様は非常にインパクトが強く、
ある意味では怪物による死よりも劇的な死でありました。
8位 トーマス・セフトン
死因 怪物の尾で強打されて死亡した。
評
晩メシの話を……するから……。
何のドラマもありませんが、見る度に面白く、
心を癒やしてくれる死に様だったのでランクイン。
配信中はこの死因のことを「シャコエビアタック」と呼んでいました。
7位 サミュエル・ピーターズ
死因 落下した荷物の下敷きになって死亡した。
評
ピーターズ兄弟の兄です。
後の惨劇を引き起こす原因となる死であり、
兄弟の絆を感じさせるドラマも付随するため印象的。
ですが彼を発見した時、
私は「これからなのに、ここで死ぬの!?」と叫びました。ごめん。
いやでも……怪物たちの来襲を待たずして事故死するの、もったいなくない?
でも、その惜しさが逆に嫌いじゃないぜ。
6位 エドワード・ニコルズ
死因 タン・チョウに銃で射殺された。
評
ニコルズのことを知るに連れて「ナイス」と言いたくなる一場面。
積み重ねてきたヘイトが解放されることと、
「おーい」からどことなく漂う間抜けさから高得点です。
彼を殺害したタン・チョウはこの後怪物の手によって亡くなりますが、
彼にも恐らく後悔はなかったのではないかと思います。
5位 マバ
死因 恐ろしい怪物に体を切断されて死亡した。
評
入れ墨が非常に特徴的。
ちょっと悪そうな風貌と見分けの付きやすさから、
俺の好きなキャラランキングでも五本の指に入る彼です。
クラーケンに持ち上げられている時の
恐怖や苦痛に歪んだ顔も非常に印象的でしたが、
体を真っ二つにされて引きずられていても
入れ墨から彼と分かる、
その凄惨さが高得点でした。
4位 ルイス・ウォーカー
死因 ロバート・ウィッテレル船長に撲殺された。
評
終幕に関しては、プレイヤーが最初に見る場面ということもあって
誰も彼も印象的ですが、
中でも半裸(全裸)船長による振り向き様死を与えられた彼を、
面白さの観点から高得点としました。
どうも様子を見る限りでは
途中から船長派vs.一等航海士派の構図が出来ていたようですが、
最後の最後で彼も船長を裏切り、そして裏切られたよう……ですね?
今ひとつ彼の目的がつかめなかった。
中々の曲者の気配がするので、あらためて追ってみたいです。
3位 トーマス・ランケ
死因 オーラス・ヴィアテルにナイフで殺された。
評
遺言が非常に印象深く、哀れみを感じさせる士官候補生。
他の人々が一場面で死ぬことが多いのに比べて、
彼は床を這いずり場から逃げようとしている所が、
複数の場面に渡って描かれていました。
床を這いずる間、彼は何を思っていたのでしょうね。
もう一人の士官候補生チャールズの死の場面での彼らの行動や表情も、
あらためて追ってみたくなります。
屠殺の場面での仲の良さそうな雰囲気を思うと胸が痛みます。
2位 アルフレッド・クレスティル
死因 恐ろしい怪物に体を切断されて死亡した。
評
椅子に座ったままお亡くなりになられたと思われる。
最期に「フランス野郎」ことチャールズ・マイナーを心配していましたが、
その前の場面には、アルフレッドを助けるように
クラーケンの足にチャールズが槍を突き刺している瞬間が映されています。
チャールズの死の瞬間は不明ですが、恐らくそのまま……。
「フランス野郎」と乱暴な呼び方ながら一番に心配していたり、
チャールズもアルフレッドのことを助けたりと、
どことなく泣ける友情を感じさせる二人です。
この順位はアルフレッドとチャールズ、二人のものと言えるでしょう。
1位 ウィンストン・スミス
死因 恐ろしい怪物の爪で殺された。
評
怪物(蟹)と刺し違えて亡くなった彼が映えある(?)第一位。
最後のセリフが怪物に対して放った「その程度か!?」、かっこいい。
勇敢な英雄でしたね……と言いたいところですが、
手記に「捨て身の勇気を振りしぼった」と書かれている辺り、
特別に勇気を持った人ではなく、
彼もまた普通の人であったのだと思わせられます。
良い人だったんだろうな。
顔も朴訥とした雰囲気があって好きです。
この場面より前、怪物に助手が殺されている点を踏まえると、
さらに味わい深い死に様ですね。
ニコルズに見習わせたい。
以上で独断と偏見による死に様ランキング、終了です!
満足!!!
比較的ドラマチックなストーリーのあった人が
ランキング上位に来ています。
まあ知らん内に海に落ちて死んでた人とかよりは、
印象深くなりがちですからね。
しかし、
ストーリーがなくとも、
そのキャラクターが不明であっても、
その死の瞬間だけめちゃくちゃ輝いている人もいました。
銃殺刑に処されたフォルモサのあの人や、
ロックなおばさんに銃で射殺されたロシアのあの人、
そして八章で明らかになる彼らなど、
選外にはなりましたが、
他にも多くの良い死に様があって
非常に迷ったし、
書き終わった今でも悩んでいます。
きっと俺が見逃しているドラマもあるだろうし。
どれも甲乙つけがたい。
死に甲乙も何もないが?
でも、どんな死を迎えた人でも、
クリアした後では愛着がわく。
中々小説や漫画では再現の難しい、
物語、キャラクターとの関わり方であったなと思います。
以上、好き勝手にやりました。
何か権利関係などの問題があったらすぐ消しますので、
お問い合わせの方からお願いします。
「オブラディン号の帰還(Return of the Obra Dinn)」、
非常に面白いゲームでした。
やって良かった!
ありがとうございました!